◇第2章 生き残るのは奇跡ではない
《災害を寄せつけない自分になれ》

天災から身を守るのは自分しかいない

天災の原因が、人間の不自然な生きざまだとするならば、その回避策はおのずから見えてくるのではないだろうか。

そう、どんな天災といえども、あなたしだいで結果が変わるということだ。

天災は、多くの人に対して作用をおよぼすが、原因のないところに結果は発生しないから、もしどんな災難に遭ったとしても、生きざまがいい人ならば、それからのがれられるようになっている。それが平等にかかる法則なのである。

天災が、広く人類全体への自浄作用であるとしても、そのなかの個であるあなたが、もし全体と違って法則にかなった生きざまをしているならば、その災難はあなたの命までも奪いはしない。つまり、災難が起きても、あなただけはその対象とならないのだ。

だから天災のいちばんの回避策は、あなたが災難を引き寄せない生きざまに変わっておくことなのである。

これは前章で述べたとおりだ。

これをどうしてもわかってほしいのだ。天災といえども、事故といえども、病気といえども、人が不幸と感じているいっさいの出来事は、すべてその人がみずから招き寄せているのである。

そのことを理解せずしては何事も始まらない。

つまり、あなたの人生はあなたがつくっているものであり、他人が介入できるものではないのだ。あなたの日々の「(おも)い」の刻みがそのまま、明日以降の生活に反映される。それが人生のすべてなのである。

だから、あなたの命はあなた以外のだれにも救うことはできない。自分で救うしかないのだ。このことはいくら強調してもし足りない。

不幸の原因を他人や、社会のせいにしても、なにも解決できないばかりか、ますます結果が悪くなるだけである。これは法則だからどうしようもない。

どうかそのことをわかってほしい。そして、自分の人生は自分の(おも)いでどうにでもなる、ということをしっかりと認識していただきたいのだ。