◇第4章 法則は厳しいが、愛そのもの
《命がけで(おも)いを正せ》

生きざまを変えたいのなら命がけの(おも)いを定めよ

これまで私は、多くの人と面談をかさね、彼らの問題を根本的に解決すべく、アタマを取る指導をしてきた。病気をわずらったり、借金をかかえていたり、人間関係で悩んでいたりして、それこそ藁をもつかむ思いで来られる人もいる。しかし、アタマを取りきると、帰るときには、もはや自分の問題などまったく気にならなくなってしまうのだ。考え悩むことさえばかばかしく感じてしまう。

人生に苦がなくなれば、問題はいっさい寄ってこない。たとえ他人が重大事だと大あわてするような目にあっても、まったく平常心で対処することができる。それは前章の体験談を読んでいただければわかるだろう。

地震がこようと、台風がこようと、被害を最小限でとどめることができる。まさに、観自在の人生を送ることができるのである。

それだからこそ、アタマを取るためにたくさんの方が命がけになって来られる。彼らはそれこそ人生を賭けて全国各地から来られるのだ。

そのような方たちに対し、私も命がけである。その人のすべてがこれにかかっているのだ。いや、その人本人ばかりでなく、その人の家族、子孫、そして先祖と、血のつながっている人すべての生きざまを背負って代表で来られるのである。まさに一生に一度の大勝負である。私も必死になって天行力(てんぎょうりき)をその人たちに向けて送る。

あなたは好むと好まざるとにかかわらず、この天災時代に人生に出くわした。首の皮一枚で生死を分かつような時期にあなたの80年が出くわした。

なぜなのか。もはや、自分の問題ごときで悩んでいる場合ではないのだ。人類全体が危ないというときに、ちっぽけな問題で頭をかかえている場合か。

前にも述べた、あなたという個は全体と不可分の存在であり、あなたの生き残りが、全体の生き残りという問題と直結しているのである。ならば、地球をそのまま次代に残すためにも、まずあなたがよろこびの人生をまっとうしなければ始まらない。あなたが代表でアタマを取らなければ始まらない。このことをよくよく肝に銘じてほしい。

あなたが命がけでアタマを取るなら、その命がけの(おも)いのぶんだけ答えはちゃんと出る。それがまた法則なのだ。ならば、賭けてみよ。きっと人生はこれほどよろこびにあふれたものであると実感できるはずである。たとえ、天変地異がまわりで起ころうとも、いっさい関係なく、よろこべた状態で生きることができるはずだ。