◇第3章 事実は常識を超越する
──私はこうして災難をのがれた
《生命力が弱ると災難を引き寄せる》

大自然の波動を取り戻す「天行力(てんぎょうりき)手帳」

天行力(てんぎょうりき)は、法則に沿った生活を繰り返している人には抵抗なく体内を貫通する。またあとで詳しくお話しするが、法則に沿えずに「苦を刻む生きざま」をしていると、私たちの体には一種の抵抗が生じて、この生命活性のエネルギーがほとんど通らなくなってしまうのだ。

通すには、もちろん生きざまを変えて自然の法則に沿った生活をすることである。が、言ったように、どこまでも我執に支配されている現代の私たちにとって、これは即実行できるといった類いのことではない。

ならば、生きざまが変わらぬかぎり、私たちは天行力(てんぎょうりき)を取りこむことができないのであろうか。

そうではない。先にも言ったように、天行力(てんぎょうりき)はこの空間にあまねくみなぎっており、私たちはいってみれば天行力(てんぎょうりき)の大気のなかにいるのだといっても言いすぎではない。ただ、受信機としての心身に、いささかの抵抗を生じているだけのことであるのだ。

この抵抗を取るのはいまも述べたように即できることではないとして、では、他に方法はないのか、ということになる。

方法がある。つまり、このエネルギーを増幅してくれる中継点を持つことである。これが、「天行力(てんぎょうりき)手帳」と呼んでいる天行力(てんぎょうりき)受信のための手帳の携帯である。この手帳を身に付けていると、これを中継点として天行力(てんぎょうりき)が体内に取りこまれる。

実際に、先の神戸の震災でも、この手帳を身に付けていた方が何人もおられるのだが、その全員の方たちは無傷で生き残った。天行力(てんぎょうりき)手帳というのは、まさに天災にも、また、交通事故などの人災にも、大きな力を発揮するものである。

まず天行力(てんぎょうりき)手帳を身に付けていると、取りこまれるエネルギーのはたらきによって体内の循環が活発になり、体にとどこおっていた老廃物がすみやかに取りのぞかれる。この手帳の携帯だけで子宮筋腫のしこりが下血とともに消えたという方もおられる。

そればかりでなく、無意識の「(おも)い」がプラスに転じようとする。ご存じかもしれないが、現在の心理学は、ノイローゼなど心の疾患におちいった患者は「心的エネルギー」の衰退化を起こしているという説を取っている。

この心的エネルギーこそ、天行力(てんぎょうりき)によって支配されているのだといえる。天行力(てんぎょうりき)手帳を携帯するようになった主婦が、その翌日から、いままでなにかにつけて争いを起こしていた姑に対して「まったく腹が立たなくなった」、あるいは、いままで朝起きると同時に重苦しさに苦しめられていた心身症の方が、手帳を枕もとに置いて就寝するようになると同時に回復に向かったといったことが起きるのは、取りこまれた天行力(てんぎょうりき)によって、心的エネルギーの流れが活性化したためである。

──空間の天行力(てんぎょうりき)を取りこむことから、自分の生きざまを、法則である「生きる方向」へともっていく一歩が始まる。そのために、この天行力(てんぎょうりき)手帳の携帯は非常に大きな役割を果たしてくれるものである。

ではここで、天行力(てんぎょうりき)手帳を所持されていた方で阪神大震災を経験された方の体験談を紹介しよう。

 

◆落ちるはずのものが落ちてこない。天行力(てんぎょうりき)手帳のある部屋だけ別世界に

(尼崎市 S・Kさん 執筆当時・43歳)

朝5時46分すぎ、一瞬にして襲ってきたあのすさまじい体験を、私は決して忘れることができません。人生において、はじめての経験でした。

恐怖はまったく感じませんでした。それどころか、まさに「無」そのものの状態だったのではないでしょうか。不思議なくらい、つねに冷静さがありました。

ガス、電気、水道はすべて止まり、外からは、とにかくたくさんの人の声が聞こえてきました。

素早く起き、部屋を飛び出して、家中を点検しました。どの部屋も歩けるどころか、物の山になっていました。そこら中、ありとあらゆる物がひっくり返っていて、足の踏み場などあろうはずもありませんでした。

ところが、私がいた寝室に戻ってあらためて見てみると、驚いたことに、そこはうって変わって、なにひとつ変化していなかったのです。「落ちてあたりまえの物ばかりなのに……」。私はその光景を目の当たりにして、しばらく言葉が出ませんでした。

その日、私はいつものように、枕の下に天行力(てんぎょうりき)手帳を置いて寝ていました。

家族はだれ一人、けがもなく、元気にしております。

この大震災は、いまこそ私たち一人ひとりが目ざめるべきだということを、教えてくれているのに違いありません。

 

◆機械がまったく損傷なし。家が完全にそのまま残っている

(神戸市長田区 近藤一茂さん=仮名 執筆当時・61歳)

私は、クリーニング店を経営しています。

地震が起きた午前6時前。いつになく熟睡していた私は、急に「ドカーン」という大きな音で目をさましました。

「地震だ!」

飛び起きた私は、なによりもまず先に、商売道具のエタンを扱う機械のところへ走りました。衝撃を与えると非常な危険をともない、最悪の場合は大爆発すらありうるからです。

「倒れたり破損を生じるようなことがあれば、間違いなく大変な事態になる」

私の頭の中は、とにかくそのことでいっぱいでした。

急いで様子を見てみると、エタンを扱う機械は無事でした。しかも、破損箇所は一か所もなく、正常に作動をつづけていました。私が確認できる箇所は念入りに見てまわりましたが、なんの支障もなく、機械は大丈夫だったのです。

2階にあったガスボイラーも無事で、私は安堵のため息をつきました。

家の中のタンスや他の家具はバタバタと倒れ、壁には次々とひびが入っていました。そんなひどい状態のなかで、よくぞもちこたえたなと、あらためて思っています。

私の家のあるところは、今回最も被害が大きかった長田区です。近隣の家々は次々と倒れ、恐ろしい大規模な火事も発生して、無残にも街の姿は消されていきました。

しかし私の家は、完全に元の姿のまま残っています。まさに、奇跡としかいいようがありません。あたりの荒廃のなか、ここだけがまるで別世界のようです。

じつは私は、福永先生のご指導を受け、頭を取った者の一人です。頭を取って以来、不思議とお客さまが増えだし、売り上げも伸びてきたのです。先生から言われたとおり、「天行力(てんぎょうりき)手帳」を肌身離さず持っているようにしていました。あのひどい揺れのなかで、けが一つせず、それどころか、冷静に対処していたなどいま考えれば、自分でも驚くことばかりです。