全人類の繁栄──もはや、天変地異とは、個人の生きざまへの警告というよりも、人類全体への生きざまへの警告の意味あいが強い。これまで数千年もつづいてきた人類の欲望を満たすための文明は間違いであった、ということの一種の警告でもあるのだ。その文明はどこかで転換されなければならない。
そのための人類全体の生きざまの修正を天は求めているのである。それにわれわれはどこまで応えることができるか、それが試されているわけである。
何度もいうように、地球をこのまま生物の住めない星にしてはいけない。いくら自分の人生は自分のものだ、個人の自由だといっても、他の1千万種もの生命をも死滅させる権利などだれももってはいないはずだ。
そして、もし地球に住めなくなれば、これから先につづくであろう、人類の子孫が生まれてくる場が永久に失われてしまうのである。
それだけは避けなければならない。
あなたはどう強がりをいおうと、大自然に生かされている存在なのだ。大自然は、あなたがどう生きようと、生きていける環境を整え、無償のエネルギーを提供してくれたではないか。恩恵を受けたそのことを忘れてはいけない。
それに報いるためにも、今度はあなたが、地球の修復、文明の修復のために立ち上がるべきなのだ。
あなたは人類の先祖の過去の生きざまと、未来の子孫の生きざまを背負っている大切な位置にいるのである。だから、あなたは人間として人生をよろこびのうちにまっとうし、地球をよろこびで満たさなければならないのである。
その役目を負っているのが、あなたなのである。