◇終章 いまならまだ間に合う
《全人類の永遠の繁栄をめざして》

最大の危機こそ最大のチャンスである

私がこれまで延々と述べてきた、この天災時代に生き残る方法とは、簡単にいってしまえば、どうやったら人生をまっとうできるか、ということとイコールであるのだ。

どうしたら、よろこびのうちに人生を生き、「人間として生まれてきてよかった」といって人生を終わることができるか。この一事である。

いま、この地球上に誕生してきている人間が、大きな危機に直面してしまっているといえる。いくら、自分たちが原因をつくったにしても、それは苛酷すぎるとだれもが感じるのではないか。

しかし、こう考えることもできる。

この危機に直面しているからこそ、自分たちの生きざまを見直すことができ、修正するきっかけができるのである。つまり、危機には違いないが、最大のチャンスを与えられたということでもあるのだ。

人間は、人生においてさまざまな挫折を経験する。しかし、挫折があるからこそさらに成長できることは、まぎれもない事実である。もし、人生が最初から最後まで順風満帆であったとすれば、その生命体が人生で学ぶことは何もないだろうし、結局のところわざわざ生きていく意味を失ってしまう。

世の多くの名を馳せた成功者たちの生きざまは、まさに挫折のどん底から這い上がった経験をもっている。

だから、いま人間として生きているあなたは、この人生を生ききる、つまり完全燃焼する機会を与えられたということなのだ。

いまなぜかこの時代を共有しているすべての人間生命体に共通して与えられたテーマといってもいいだろう。つまり、何千年もの昔より刻んできた人間の苦を、ここですべて終わりにすべくあなたは誕生し、人生をやっているのである。

だから、アタマを取って、(はら)からよろこべる自分になること。人間は悩むことも苦しむこともない、健康で繁栄そのもので生きられることをあなたの身をもって証明しなければならないのだ。

それこそが、天変地異が私たちを揺さぶるほんとうの理由にほかならない。

まだ間に合う。あなたの心臓は、あなたのアタマの苦悩とは関係なく、力強く動いているはずだ。大自然のエネルギーがいまあなたを生かしている。その力、その生命の根源の力さえあるうちはどうにでもなる。